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写真:健太さん(お祭り)

〜 僕たちの失敗(2) 〜

<同一性保持>

というわけで「僕たちの失敗(1)」の続き・・・

自閉症の人の中には同一性保持を強く求める人がいます。
同一性保持」そのままのタイトルの記事で詳しく述べますが、同一性保持とは簡単に言うと同じ状態を常に求めること。

これは自閉症の人たちが「変化に弱い」と言われている理由のひとつでもあります。
とりあえず例を挙げてみましょう。

写真:輝さん(ビューホテル)

<ドア>

我が住人のひとりに、とても同一性保持の強い人がいます。
例えばドア

ドアは
開けて」→「通って」→「閉める
ですよね。

この過程のひとつでもないと大混乱!
彼はドアを通ることができません。

僕が先に入ったので、良かれと思いドアを開けておくと・・・
彼はまずドアを「一度閉めて」→「また開けて」→「通って」→「また閉める

逆もまた然り。
彼が僕よりも先に入ったので、ドアを開けたままにしておいてくれればよいものを、彼は必ずドアを閉めてくれるのです。

写真:辰徳さん(ガトーキングダム)

<説得>

さてウィンドウエアコンの話に戻ります。

窓の半開きに納得できない我が住人、ちなみにドアの彼とは別の人です。
半開きが許せない彼もまた、同一性保持が強い様子。

しかし排気ができなければ、エアコンは意味を成しません。

そこでまずこのように紙に書いて・・・

○○さんへ エアコンがつきました。涼しいですね。エアコンは暖かい空気を外に出して、部屋を涼しくします。窓を開けておいてくださいね。
文字が読める人だったので、まずは彼に理解してもらおうと・・・

「わかったよぉ〜」と彼は元気に答えてくれました。
得意の踊りも見せてくれました。

けれど僕が彼の部屋を出るや否や、窓が閉まる音がしました。

写真:圭さん(海水浴)

<構造化の登場>

次に窓を開けておく位置にビニールテープを貼り、彼に一目瞭然、つまり構造的なアプローチで理解をしてもらおうと。

しかし窓は閉まりました。

今度は窓と窓が重なる部分だけに色を塗ってみました。
いわゆる再構造化です。

でも窓はやはり閉まるのです。

僕たちの失敗(3)」に続く・・・

平成22年2月17日(水)

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(C) Takashi Yokota 2010