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写真:直也さん(一泊旅行朝食バイキング)

〜 注意喚起ーズ(5) 〜

<注意喚起の目的>

注意喚起ーズ(4)」の続き・・・

確かに注意喚起って、楽しいかも!

とはいえ毎日のこととなると、こちらとしては困るし・・・

ってここから読んだ人は、なんのことかさっぱりですね。

さてイタズラが大好きな我が住人。

どうもそのいたずらが楽しいのは、僕の反応が面白いからってことみたい。

要はいたずらの目的は他者から受ける注目

写真:翼さん(一泊旅行夕食バイキング)

<置換>

それならば、僕の面白い反応が見たいならば・・・

いたずらじゃなくてもいいんじゃない。

みんなにとって良いことをして、彼が注目を浴びる。

しかも良いことをしているその時に・・・

かつ継続的に・・・

写真:辰徳さん(リトルスプーン)

<オンステージ>

まず彼が座っているソファーにタンバリンとカスタネットをくくり付けました。

ただ渡すと投げてしまうので(苦笑)

そして毎日オンステージ!

僕のギターと歌にあわせて、生ライブ!!

とりあえず僕しかお客さん(?)がいない時もありますが・・・

もちろんこれで「注意喚起行動が収まった!」なんて都合のいいことには。

一日中やるわけにも行かないですしね。

写真:仁喬さん(昼食外出)

<時間の構造化>

にしてもこのライブ。

せっかくならいつ演るのか、彼にわかるようにしてあげたいですよね。

とりあえず一回の時間を短くして・・・

・登所時

・午前の作業の終了時

・午後の作業の終了時

これを継続すれば、言葉がわからない人でも、文字が読めない人でも、絵カードが理解できない人でも大丈夫。

自分が「いつオンステージで世間の注目を浴びられるのか」がわかるわけです。

ちなみに構造化っていうのは「わかりやすくする」ってことの代名詞。

「鍵をかけたり」とか「水道の蛇口を外したり」とかだけが、構造化ではありません。

写真:聖さん(一泊旅行)

<注意喚起と不適応行動>

・注目を浴びる時間の確保

・その時間を、その人にわかるかたちできちんと明示

このような取り組みを続けた結果、
雑誌シンクに投げ入れ水ジャーッ
っていう彼の注意喚起行動は減っていき、終いにはみられなくなりました。

もちろんその注意喚起行動に飽きただけなのかもしれません(笑)

にしても「注意喚起行動」という名の不適応行動

「困ったなぁ〜」と僕らからの視点に固定せず、彼らの視点からってのを考えてみようってすると・・・

簡単なことではないですが、「いろんな切り口から捉えてもらえるとよいなぁ〜」なんて勝手なことを(苦笑)

平成22年4月2日(金)

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(C) Takashi Yokota 2010